私が小さい会社の事務員になるまでの話

小さな会社

 

これまで色々な職場を経験してきました。

今回は私の職務経歴(って、そんな大袈裟なもんじゃないw)を振り返りながら、どんな仕事を経験して小さい会社に落ち着いたのかを、ざっくりとまとめたいと思います。

 

私の職務経歴

父親が闘病してたのもあり(今はもう両親とも他界)、大学進学は選択肢になかったので、商業高校へ進学して高校卒業と同時に就職しました。 私の職歴の始まりです。

高校卒業~結婚するまで

高校卒業後、残業ゼロの文字に惹かれて税理士事務所に就職。
でも、仕事内容からして残業ゼロなわけなかった(T▽T)←当時は騙された気持ちでいっぱいでした。

当時から今もブレないのが「残業はしたくない」というこだわり(わがまま?笑)

先輩たちは残業してないフリで残業してて(雇用主も知ってるのに知らないふり)、私はそんなことしたくなかったから雇用主に相談したら、辞めたいなら辞めていいって言われたので退職になりました。

次に入社したのは、地元では有名な大手の会社の子会社。
最初の頃は月末に残業をすることがありましたが、慣れていくと時間内で終えれるようになりました。
ここで4年勤め、結婚相手と出会い、寿退社しました。

結婚期間中

子どもが幼稚園に入ってから、パートに出るようになりました。

期間が決まってるものを中心に、「面白そうって感じたらやってみる。」そんな好奇心旺盛な時期でしたね。

官公庁は結構お世話になりました♪税務署とか労働基準局とか財務事務所とか教育委員会とか。

他には、レンタカー会社で配車準備とか、スーパーの売上チェックとか、小中学校のパソコン設定とか。

自分には向いてないだろうと思ってた販売職が意外に楽しくて、後に求職者支援制度を利用して「販売士2級」の資格を取りました。

離婚してから

子どもが義務教育の間は学校行事に気兼ねなく参加したかったので、時間の融通が利くパートを選択。
仕事の日に「休ませてください」って言えない小心者なんです(^^;)
シフト勤務の仕事が働きやすかった!

派遣にも登録、何度かお仕事を紹介してもらいました。

紳士服の販売の仕事は時給も良かったし、接客も楽しかったんですけど、店長が代わってからノルマというもののストレスを感じるようになりました。ノルマのある仕事は、私の性格では難しいと実感。

子どもが高校生になりフルタイムでしっかり働くことにしたのですが、折りしも大不況で求人が激減。期間限定なのが不安で悩みつつ、市役所の臨時職員の試験を受けました。
期間は2年間。満了まで人口約50万人の地方の市役所で勤務。

私が従業員4人の会社に就職することになったのは

市役所の期間満了が近づき、終了したあとの働き方について考えました。

ちょうど産休の職員さんの代わりに来たのが、任期付職員として採用された55歳の女性でした。
任期付職員というものに興味を持ちました。

彼女は以前、学校事務のお仕事をしてたそうですが、親の介護の為退職し、再就職するときには年齢がネックでなかなか決まらなかったそう。
そこで任期付職員の試験を繰り返し受けて5回目だと言ってました。

やっぱり年齢の壁って高いんだなぁとため息が出ると同時に、彼女のような働き方もあるんだと新しい道を見つけた気持ちにもなりました。

とはいえ、頼る実家もない身としては、きちんと落ち着きたい思いから正社員への憧れが消えません。

私は正社員になりたいんだなと、自分の気持ちを再確認したのです。
そしてこれまで正社員を目指した転職活動を振り返って、冷静に自分の市場価値を確認してみました。

自分の市場価値を冷静に確認

まわりの人は「水口さんなら良いところが見つかると思う」と励ましてくれましたが、やはり40才という年齢が大きな壁でした。 それを補って余りある経験もスキルもありません。

仕事を頑張る意欲と、それなりに役に立つ自信もありましたが、書類審査で落ちてしまうのでどうしようもありません(^^;)

安定したい。

私は残りの人生をひとりで生きていくのに、どこかに確かな居場所が欲しかったんです。

どうしても譲れない条件を整理してみました。

私の譲れない条件

残業がない、ほとんどない。というところは、やっぱり譲れない条件でした。

私、どんだけ残業したくないんだ(笑)

残業をしないために、時間内に仕事が終わるよう自分なりに工夫して、改善していくのは好きです。必要な残業はもちろんします。

社風の問題です。
残業が当たり前の状況や定時に帰りにくい雰囲気が嫌なんです。

残業のことが譲れない条件なら、妥協できるところはなにか。
私の場合は勤務時間と休日です。朝が少し早くてもOK。週休2日は我慢しよう。そうやって、条件を広げていきました。

会社の規模も”こだわらない”ことに決めました。
誰にも知られてない会社でも、安心して働けるのが一番です。

今の会社の面接を受けてみて

会社に行ってみると、窓が大きくて日当たりが良かったので、とても明るくて良い雰囲気に感じました!
余計な物がなくてすっきりしてて、でも殺風景じゃない。

前任者が同席しての面接で、65才の定年退職と聞いたのもプラスに思いました。
自分も定年まで働ける?!って(笑)

(ここで働きたいかも)

そんな風に思うことってあんまりなかったので、受かるといいなって思ってましたね。

会社側も私のスペックがちょうど良かったようです。
大学出の女性も面接に来たらしいんですが、会社の規模的に高学歴の人は合わないと思ったそうです。

シングルマザーなのも「責任をもって長く勤めてくれる」と評価されました。

実のところ同時進行でいくつかの会社に申し込んでました。
給料が今のところより5万円くらい多いところと、多分誰もが知ってる会社と。
どちらも私を望んでくれてありがたかったんですが、どちらも残業時間が許容範囲を超えてたので、私としては、今の会社から採用の連絡があったら即受けたいと思ってました。

こうして私は、従業員4人の小さい会社の事務員になりました(^^)/

小さい会社ってぶっちゃけどうなの?

私は今、ストレスフリーで働けています。

小さい会社は家族経営のイメージがありましたが、今の会社はそうではなかったのがよかった。
残業も面接時に確認した通り、基本的にありません。

小さい会社の良いところだと思うこと

自分が会社になくてはならない存在だと感じることができます。
社長との距離が近いので、努力を見てもらいやすい。頑張ったら頑張っただけ、即評価に繋がります。

めんどくさい女子のランチタイムがありません♪
ひとりの時間が好きな人には向いてると思います。

私なんて前日の残りを、お皿のまま会社に持って行く自由さです(笑)

小さい会社の悪いところだと思うこと

予想通りでしたが、人員に余裕がないので休みが取りにくいです。
うちの会社の場合、この2,3年の業績が良すぎて多忙なので、社長を始め男性社員は休みもないような状態。

私は定休日にはきちんとお休みできてるので、それ以外のお休みをもらうのは申し訳なくてできません(汗)

入社時と状況が変わり、社長の奥さんが仕事に来るようになったので、正直気を使います。(私が勝手に気を使ってるだけですが。)
小さい会社では、社長の家族が多少なりとも関わってくるものですね。

あと、これは私の性格的な問題ですが、社内旅行が辛いです(^^;

さいごに

こんな私の話なんて誰が読むんだ?と思いながら書きましたが、直接的なアドバイスより、人の経験談が参考になるときもあります。

私は悩んでるとき、同じ状況の人のブログとか読みまくるんですが、こうした方がいいと言われるより、自分の中から答えが出る気します。

 

たくさんの職場で働いてみて分かったことは、どこに行ってもなんらかの悩みや問題はあるものだということ。

働く上で自分が絶対に譲れないことを自問自答して、優先順位を決めてから転職活動をすると、失敗が少なくなるように思います。

私は今、とても穏やかに毎日を過ごしてます。
それはいろいろな職場を経験したおかげだし、子育てが一段落してからだったのもよかったし、タイミングが良かったのだと思います。

おまけ)求職活動におすすめ資格

簿記や計算機械の資格は持ってたものの、高校時代に取った過去の資格(笑)

パソコンの資格はあった方がいいかなと、独学でMOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)を取得しました。

事務員をするならパソコンは必須!
もしこれから先転職を考えてるならぜひ履歴書に書けるパソコンの資格を取っておくことをおすすめします。

私が購入した参考書はこちら↓

今現在、小さい会社で働いてて、ステップアップを望んでいるなら、スキルアップのために資格取得にチャレンジしてみてください。
今より上の環境を望むなら、経験と資格は大きな武器ですから。

ちなみに、うちの会社の28歳妻子持ち男子は、将来のために建築士2級を取得するために勉強中で、専門学校へ通う本気ぶりです!素晴らしい!

 

経理の仕事に就きたいなら、簿記の資格を取った方がいいです。それも日商簿記です!
いろんな団体が試験を行ってるんですが、日商簿記を持ってると評価が高いです。
2級があれば尚良しですが、3級でも十分アピールできます。とにかく日商簿記です!

総務関係の資格を取りたいならマイナンバー実務検定はどうですか?
まだ制度が始まって時間が経ってないので、持ってる人も少なそうでアピールできると思います!

 

正直、資格を取っただけでは即戦力にはならないですが、就活、転職では履歴書に書いてあることが自分の客観的事実です。
中身とやる気で勝負したくても、まずは書類選考を通らなくては話になりません。面接に進んだら、経験とやる気をアピールするチャンス到来です。

学歴・年齢で悔しい思いをする人も多いかと思います。
資格はやる気があれば今からでも取れるので、やりたい仕事にプラスになる資格は要チェックです。
自分はこんなことできます。こんなことに興味があります。ってことを、資格を通して履歴書でアピールできるといいですね。

応援してますっ!

 

 

この記事を書いた人

水口愛子(みなくちあいこ)
従業員4人のちいさな会社に勤める”一人事務員”です。
いろいろな職場を経験して今の会社に落ち着きました。
小さい会社の事務員さんに向けて私の体験談やおすすめ情報を後輩に教えるようにブログに残してます。お役に立ちますように。

Posted by みなくちあいこ